黒鍵

ここのところ左手はマイナー調としかおつきあいがない。いくらCやFにしてみても空回りする右手が鬱陶しくなる。

自分の放った心ない言葉や誤った態度が、人を悲しませる。もう数えきれないほど同じ過ちをしてきたのに、失敗が活かされていないことがあまりに恐ろしい。

何もいらない、ただ心が欲しい。

そう思う。
当たり前のことが何もできないものには、傲慢な話かもしれない。人間たる理由がない無味乾燥な物体に、何を与えれば36℃の血が通うのか。
生まれ変わったらもうこんなものにはならない、そう思っている間は恐らく変われない。それがわかっていてなぜ動けないのか。
人が一番辛いときに、どうして優しい言葉のひとつも口に出せないのか。どうして身近なことに限って遠くに感じてしまうのか。

謝っても済まないと思う。馬鹿という言葉を頂戴するのも畏れ多い。世界中で飛び交う最も汚い言葉を浴びせて欲しい。
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