脈絡のない話:本革の肩書き

■「自称本革くん」
 これ読みは「ほんがわ」ではなく「ほんかわ」なんだと今知った。それはどうでもいい。
 明らかに偽物を掴まされたことがある。ネットオークションで誤って入札してしまった腕時計。1円だったので、仕方なく郵送を依頼。送信者の住所、長春市。あちゃー。送料もバカにならないが、勉強だと思うことにした。
 本革使用、確かに「GENUINE LEATHER」とベルトに書いている。明らかに違う感覚だが、「何か文句あるか?」とばかりに刻まれているので、面白い。「自称本革くん」は、ずっと前から引き出しの奥で眠っている。
 ベルト自身の立場に立てば、他称である。つくった人間がそう刻印を押したのであるから。他の全ての人が否定しても、職人にとっては本革だったのかもしれない。本革であったことと、なかったことでそれほど大差はないのであるから、かえって肩書きによる印象の大きさを考えさせられる。肩書き、ブランドとしてのそれである。

■肩書き
 肩書きがない、それはとてもカッコイイと思う。存在そのものがブランドになるような人間になりたいと考えてきた。だから光る役職には関心がない方だと思う。
 肩書きなんてものは本来後からついてくるものだろうし、何よりも中身が肝要であるのは言うまでもない。どこかの政治家のように、出世欲だけが強い人のように、名刺の一行がなければただの人、そんな状況は避けたいところである。権威やポストを示すだけのものは要らない。
 だが今、某大学生という名の冠を持って何ができるんだと言われれば答えに戸惑うような、結局のところ肩書き負けの、空っぽな存在でしかない気がする。
 四年制大学在籍、それ以外何があるのか。名乗っていればそれでいいのか。結局のところ「自称本革くん」と変わらない自分の一面が見えてしまう。肩書きに中身を合わせることは向いていないのなら、肩書きなんて無駄なものはやめて煩わしさから解放されてみるべきなのかも知れない。

■ひとことメディアへの転換
 ならばいっそのこと、「笑っていいとも!」で関根勤が外見イメージだけで一般出演者のイメージをひとことで言うような形で、肩書きを「楽しメディア」にしてみてはどうか。
 というわけで、始めたのがページ右上の「MyTitle」。筆者に肩書きをつけるなら何だろうか。投稿や投票ができるので、助言を。実際に採用関係で使ってみる勇気はまだないが、似合いそうなのがあれば実用化を図りたい。

※電話口で○○大学の××です、という時の虚無感。パスワードとしての肩書きであるならもっと変化をつけたいし、採用担当をお願いする旨を伝えるためならもっとPRをしてもいいし、大学の広告であるなら勘弁してもらいたい。全体の意識構造としても、組織>自分ではなく、自分>組織であるべきだろうと思う。
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