投票:思案と試案

 アメリカの大統領候補は、なぜあんなに演説がうまいのか。テレビを見ているとはたはたそう思う。
 それはさておき、いよいよ11月4日、投票が行われる予定である。アメリカの大きな選挙の投票日は火曜日。キリスト教徒は日曜が安息日で、月曜からしか社会活動ができず、また投票所までまる一日かかったその昔の状況の影響で、今も火曜なのだとか。
 一方日本の総選挙はだいぶ先まで持ち越されるとかなんだとか。追加経済政策で全世帯への消費てこ入れ支給を発表したものの、効果への疑問がつきまとうといった声が大きい様子。選挙対策も逆効果かな。
 さて投票率がとことん低い日本の選挙。アメリカでは登録しないと投票権が得られないが、日本では選挙が近づけば公報は届くし整理券も来る。すばらしいご招待状が来てもなかなか行かないのは何でだろうか。無関心、もちろんそれは大きいと思う。将来への期待薄、たしかに。投票用紙を入れる時ワクワクすることはない。未来への投票なのに、大人の責任の重圧はともかくとして、人にものを任せるときの信頼の表現や夢を乗せている気が全くしない。そうして投票所のつまらなさ、というのも感じたりするのは自分だけだろうか。
 投票所の多分ほとんどが体育館。だだっぴろい空間の片隅を仕切って、台帳照合と用紙発行の机が置かれ、受け取った用紙を持って数歩歩き、冷たい記入台の上で静寂の中キュルキュル啼く鉛筆を滑らせて、候補者名を書いた紙を素知らぬ顔をした箱の口に入れる。その一連の非人間的な作業に、政治が身近なものと捉えられる要素はないし、幸せへの投票を意識できることもそうない。
 投票箱をポップでカラフルにしてみたり、体育館に絵を飾ってみたり、アートカフェみたいなやわらかな演出をしてもいいんじゃないかなと思ったりする。勿論、そればかりやるわけにはいかないのは承知のこと。数年分の信託をする責任もあろうし、国政選挙であれば全国的に投票所の形式を統一して平等な一票になるように取り計らわなければならないので、高齢者・身体障害者への配慮もあろうし、短絡的にはできないだろう。だけど若年層からの一視点からすれば、行かなくなればやがて行けなくなり、行けなくなればやがて制度自体が腐っていく。だから、という気がしてくる。
 こんなのはどうだろうか。投票所デザインコンペティション。アイディア止まりで終わりそうだが、考えること自体が無駄になることはなさそう。

 実は、筆者が抱くそんなこんなのアイディア止まりの思いつきは結構ある。このまま眠らしておくのもいいのだが、ちょっと公開して他の人の意見を聞きたいということや、そんなアイディア待ってましたというような他人のひらめき脳を覗きたいとの思いに駆られることもしばしば。
 そこでつくりました、思いつきアイディア投稿サイト。
「どぅーっすか?」
 ユーザー登録のないものはあったんですが、コメントを見ると否定的な意見がずらり。決してネガティブな意見が悪いとはいわないものの、次の創造に結びついていないのがどうも気になって仕方がない。そこでブレインストーミングっぽくするにはどうしたらいいかと思って、行き着いたのはユーザー登録。面倒かもしれないけれど、楽しいコミュニティのためには有益じゃないかなとやや期待。
 まだ制作段階ですが基本機能は使えるはずなので、ご利用お願いします。有る程度のユーザーと投稿がないと、次のシステムをつくれないので是非とも。

 さて話は変わるけど、ヤフーオークションを見ていると時々おもしろいものが見つかる。そのひとつがこれ。
Yahoo!オークション:伊根町
 投票箱、1個500円也。説明を読むと「貯金箱代わりに使用することも可能」って、いったいどれだけ貯めたらいっぱいになるんだろう…。ちょっと大きすぎませんかね?(笑)
※ブレインストーミング型選挙ってどうだろう。
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